エコシステムの実現をめざしアナログ技術にフォーカスしたIC化回路設計CAD

2013/10/06 1:05 に 森山誠二郎 が投稿   [ 2013/10/15 20:03 に更新しました ]
エコシステムという言葉には、IC回路設計の分野でも「自然界の生態系のように循環の中で効率的に収益を上げる構造」や、「複数の企業や登場人物、モノが有機的に結びつき、循環しながら広く共存共栄していく仕組み」が必要でないかというメッセージを込めています。(株)アナジックスでは、エコシステムのための回路設計共通基盤となることをめざしてALB/ALTAを開発しております。

IC設計のコミュニティで広く使われるためにはローコストであり誰でも容易に導入できなくてはなりません。フリーソフトやオープンソースのソフトを利用することは当然であり、ALB/ALTAでも多くのすぐれたソフトを利用しています。しかしインストールが容易でないことが問題でしたので、今回、Chefという技術を導入して、インストールを容易化しました。また、IC回路設計の特殊性ですが、IC設計のために必要なSPICEモデル(PDKの一部)は大手EDAベンダーツールを対象につくられるので、LTspiceやQUCSで使うためにSPICEモデルを変換しなくてはなりません。例えばSpectreに対し、LTspice用に変換したSPICEモデルが同じ特性を示すことをシミュレーションで検証しなくてはなりませんが、それが結構大変でした。今回、Chef技術を流用して、シミュレーションの実行を自動化しました。これにより変換したPDKを安心して回路設計に使用できるようになります。

エコシステムの実現までには課題は山積しています。Matlab/Simulinkのようなシステムツールの活用も課題の1つです。システムシミュレーションに基づく回路仕様を ALB で交換できるようになれば、コミュニティが広がり、エコシステムの発展に寄与できると考えられます。ALB/ALTA のサポートも課題です。自動テストによりプログラムの品質確保を狙っていますが いまだ十分ではありません。マニュアルやアプリケーションノート の充実も課題です。今後、エコシステムの中で ALB/ALTA を発展させていくため には、コミュニティからサポートを受けることが必須ではないかと 考えています。ALB/ALTA のオープンソース化も視野にいれな がら広く協力を求める次第です。 以上の内容ですが、2013年10月時点の現状と今後の展望ということでご理解いただけると幸いです。

注意: 添付のpdfファイルにアクセスできない場合でも、右端の下向き→をクリックすればダウンロードできます。
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森山誠二郎,
2013/10/07 5:31
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