ニュース‎ > ‎

各種の回路特性、素子特性のシミュレーション容易化に取り組んでいます

2012/05/06 23:50 に 森山誠二郎 が投稿   [ 2012/05/07 18:51 に更新しました ]
回路シミュレータの基本機能だけでは回路や素子の所望の特性が得られないことはよくあります。例えば、BJT素子のFt-Ic特性。更に、Ftの最大値の温度特性など。これらを得るためには、使い慣れた回路シミュレータの機能を駆使してテストベンチを作成しなくてはなりません。一度きりなら良いですが、類似の回路や素子に対し同じものを作成するのは面倒です。

ALBには、独自のスイープ機能(CellView,ModelViewと呼んでます)があり、テストベンチの使い回しを容易にしていますが、テストベンチを一から作成するのは容易ではありません。そこで、ALBのフロントエンドであるALTAを介してLTspiceを使えば、各種の特性を得るためのテストベンチの作成が容易になるよう改良中です。以下のステップでCellViewやModelViewを作成し、ALB上で使い回しできるようになります。操作はすべてALTAから行います。
  1. LTspiceで作成した回路をALBに取り込みます
  2. ALTAからLTspiceを起動し、.step解析(スイープ解析)を実行します
  3. ALBで使うことのできるコントロールとポストプロセスを自動生成します
  4. コントロールとポストプロセスに適宜手を加えたのち、ALTAからシミュレーションを実行します
  5. スイープ変数とパラメータ変数を選択してグラフを作成します
  6. グラフに対応したビュー(CellViewやModelViewに対応します)を作成すると、ポストプロセスが自動生成されます
  7. ポストプロセスに適宜手を加え、ポストプロセスを実行します
  8. ビューをALBに保存します

5-7を繰り返して、ビューとポストプロセスを作成できることが、本機能の特徴です。例としてあげたBJT素子の場合、LTspiceではDCバイアス(IcとVce)と温度をスイープしてシミュレーションを実行します。Gain-周波数特性に対するポストプロセスで、Ftを計算し、Ft-Ic特性を作成し、次にFt-Ic特性に対するポストプロセスでFtの最大値(Ftmax)を計算して、Ftmax-Temp特性を得ることができます。


この新機能は、近日中にALB最新版 v1.46でリリースする予定です。



Comments