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ALBのドキュメント作成機能について電気学会電子回路研究会(10/28,29@山梨大)で発表します

2010/10/12 8:00 に 森山誠二郎 が投稿   [ 2010/10/12 19:58 に更新しました ]
「Web上のアナログ設計環境における設計文書作成自動化の検討 」という講演題目で、10/28(木)山梨大において15:30からのセッションで発表します。講演の趣旨は、以下の通りです:

アナログ設計の意図を明確に伝えるために文書を作成する必要があるが、従来のシステムでは作成に多大の時間と労力を要する。また、文書と実際の設計データが食い違うこともある。著者の開発するアナログ設計システム(ALB)では、設計データと表裏一体の設計文書をWeb上で同時に開発することができる。今回、文書作成の自動化にむけた取り組みについて述べる。

 設計文書の重要性に疑問の余地はありませんが、集積回路設計の現場では、文書作成(特にトラブルが発生した場合に有効な内部文書)の作成は二の次になっているのが現実です。ISO9001への対応から監査のための文書は作成されていますが、ISOの文書には、設計作業で重要な途中経過は入れる必要がないため、設計トラブルの解決に必要な情報は欠落しています。
 対象回路規模が増大しているにも関わらず設計期間および設計コストを削減する圧力は非常に強いため、
設計文書(特に内部文書)に時間とコストはかけられません。 しかし、必要十分な情報を残すことは、設計者側の利益となります。ひとたびトラブルが発生した場合、設計が(設計データがどこにあるかも含めて)文書で記録されているか否かで解析や再設計などトラブル対応に要する時間と労力は大きく異なります。設計知識を蓄積し再利用するためにも、文書が重要であることは言うまでもありません。
 設計を依頼する側は、必ずしも文書作成を要求しませんが、依頼を受けて設計をする側は、自己防衛のためにも設計文書を残す努力を惜しむべきではないと思います。
 
そんなことはわかっているという声が聞こえてきますが、それでも文書作成が二の次になるのは、利益に見合うコストで文書を作成できないことが原因です。既存の設計CADシステムは文書作成には全く適していないので、Microsoft Officeなどをお使いになって文書を作成していると思いますが、設計作業と、文書作成作業は別の作業とならざるを得ず余計な時間とコストが発生します。また、設計データと文書の不整合が発生しやすいという問題があります。 また、自動化によるコスト削減も期待できません。
 そこでALB(Anagix Library Builder)の登場です。
ALBではWYSIWYG(What You See Is What You Get)エディタを使って、設計データから一対一に対応した設計文書を簡単に作成することができます。設計データが変更された場合、文書も連動して自動的に更新されますし、設計履歴も記録することもできます。
 今回、テンプレートを使った文書の自動作成に挑戦しました。まだまだ自動作成というには程遠い技術ではありますが、今後、実際の文書作成に適用しテンプレートとスクリプトを充実していくことにより、文書作成のコストをどんどん下げていくことができます。
文書作成を高コストの余計な追加の仕事とせず、設計の“ついで”にほとんどゼロコストで作成できることを目指しております
 現状のALBの文書作成機能も、十分に実用に耐えると思います。自動化が完成するまで待つ必要はありません。まずALBを使い始めてください。今後つぎつぎに新しい機能が加わっていきます。皆さんの声を聞いて、より良いものにしていきたいと思います。ご理解とご協力をお願いいたします。
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