Post date: 2016/02/27 22:47:38
2020年1月26日追記
https://gitlab.com/harbottle/wine32 が、wine4.0.3に対応していた。
これを使う。
(以下は古い情報です。)
CentOS7以降、yumでインストールできるWineでは、64ビットのWindowsアプリしか動かない。
LTspiceは32ビット版のみが提供されており、困っている人も多いはず。
CentOS 7で32bit版Wineをビルドする方法 を試したところ、wine-1.7.53-1.el7.src.rpmのかわりにwine-1.8.1-1.el7.src.rpmでもインストールすることができた。
dockerでビルドしたら/root/winerpm以下にrpmができたので、
docker cp (container):/root/winerpm .
yum -y localinstall *.rpm でインストールできる。以下がサマリー:
インストール 29 パッケージ (+104 個の依存関係のパッケージ)
合計容量: 208 M
総ダウンロード容量: 29 M
インストール容量: 269 M
追記(2018/1/15)LTspiceXVII.exeをwine-2.0.3-2.el7.x86_64でインストールできるかやってみたが、最初は動いたものの、以下のエラーとなって轟沈
wine: configuration in '/home/anagix/.wine' has been updated.
wine: Z:\tmp\LTspiceXVII.exe の EXE フォーマットが不正です。
追記(2018/1/15) yum updateするとconflictが発生した。
yumで依存関係にエラーが出た原因は、CentOS7用にsrc.rpmから
wineを作ったが、そのときの依存関係と、updateしたpkg
の依存関係がconflictしたのだと思われる。
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CentOSはRedHatの事情により7から64bit
版のwineしか提供してなくて使い物にならないのは周知の通りです。
いまだに状況は変わってません。調べたところ、CentOS7に32bit版の
wine(Windowsの32bitも64bitも扱える)を入れる方法は2つあります。
(1)src.rpmからrpmを作り、yum install する
CentOS7.2でLTpiceを動かすためWineをインストール
(2)rpmを作らず、/usr/local/binの下にmakeする
How to Install Wine 32-bit on CentOS 7
(1)の方法でrpmを作っておけば配布は簡単になるが、今回のように
yum updateでconflictが発生する。随時rpmを作りなおせばよいかも
知れないが、いつのタイミングで作ればよいのかわからず面倒そう。
(2)の方法は、コンパイルにかなり時間がかかる。yum updateした
場合、wineを実行するとlibrary missingが発生しそうな気がする。
コンパイル時間の問題は、バイナリなどをtgzすれば良さそうだが、
さっきやってみたらエラーで動かなかった。
32bit版を作ってくれている奇特な人がいた:
https://lists.centos.org/pipermail/centos/2017-October/166706.html
以下でインストールできる:
yum -y install https://harbottle.gitlab.io/wine32/7/i386/wine32-release.rpm
yum -y install wine.i686
wineのバージョンが1.6と古いが、今のところpkgのconflictは起きてない。