ミニマルEDA紹介

ミニマルEDAを使って、SOI CMOSミニマルファブシャトルのための回路・レイアウト設計ができます。回路設計には、EEschema、Xschem(準備中)を推奨しますが、個人のリスクでLTspiceを使うこともできます。レイアウト設計には、KLayoutを推奨します。PDK もKLayout用をお使いください。オープンソースのEDAツールについては、Discordで情報共有を行っています。オープンソースEDA supporters(Discord)への招待 から参加できます。

ミニマルファブのニーズを満たすために、ミニマルEDAは、無料ツールおよびオープンソースEDA(OSEDA)をALB / ALTAを中核として統合しました。ALB / ALTAはクラウドベースのハイブリッドシステムで、ALBはアナログIPの開発と再利用を容易にすることを目的としたWebサーバーベースの設計データマネージャです。ALTAは、回路図エディタ、シミュレータ、PCB設計エディタ、測定プログラムなど、さまざまな設計ツールを制御するためにローカルマシン上で動作するクラウドアプリケーションです。ALB / ALTA独自のツールアシスタント機能を使用して、QflowというOSEDAデジタル合成フローなど各種ツールをミニマルEDAに統合しました。

ミニマルEDAを推進する私共は、ミニマルファブを活用するための総合的なソリューションの提供を目指しています。その1つがEDAサーバの提供と、ソフトウェアインストールのサポートです。

図2 ミニマルEDAのデスクトップ画面

一般のオープンソースのソフトウェアと較べて、OSEDAのインストールは、容易でない場合があります。そこで、主要なオープンソースツールがインストールされているミニマルEDAサーバーを用意し、ミニマルファブユーザーは自由に使用することができるようにしました。また、ユーザのサイトにEDAサーバを容易に立ち上げることができるように、Chef1を使ってミニマルEDAを自動的にインストールする仕組みを作りました。

ミニマルEDAは、ネットワーク上のEDAサーバ(OSはLinux)もしくは、Windows PC上で利用できます。図2にミニマルEDAサーバにvncviewerを使ってアクセスしたデスクトップ画面(Linux)を、図3に専用のメニュを示します。主要な作業はこのメニュを使って行うことができます。



図3ミニマルEDAのメニュ

1プログラムのインストールと配布を自動化する仕組み