2009/1 会社設立
2009/4 軽井沢ワークショップで、アナログIPやSPICEモデルのライブラリ化をWeb上で行うためのシステムを発表
2009/8 最初の製品ALB(Anagix Library Builder)を限定公開
ALBは、Webブラウザ上で動作する回路設計環境であり、回路ライブラリの作成が容易であることが特徴
2009/11 回路設計の研究者を対象として、アナログ回路設計に関する研究成果である回路設計データを登録するシステムとしてALBサーバを公開、2009/12 利用受付開始
2010/1 EDS Fair(1/28,29@パシフィコ横浜)でALBを紹介
2010/5 ALB v1.13リリース
- シミュレーションバックグラウンド機能
- 設計データを共有するためにライブラリのimportやexportや、各種データのバックアップとリストア
2010/5 ALBの分散処理機能について電気学会電子回路研究会(6/10,11@札幌)で発表
2010/7 ALBパーソナル版リリース
2010/7 ALB v1.2リリース
- ネットリストを直接編集しなくても済むように、回路素子値の変更を専用のフォームでできる
2010/10 ALB v1.25p
- ドキュメント表示と設計表示の切り替えを高速化
- ドキュメント作成のための機能を強化
2011/3 アナログファイナライザについて電子回路研究会(3/25@防衛大学校)で発表
震災のため研究会は中止
2011/7 岡山県立大学で開催された電子回路研究会でALTAについて発表
2011/7 7/14に新横浜で開催された「第34回新横浜ITクラスター交流会」において、「パーソナルと共有を両立するアナログ回路設計統合システム」 というタイトルで企業プレゼン
2011/7 ALTAに対応したALB v1.42をリリース
2011/8 半導体産業新聞(8/31号)にインタビュー記事が掲載された
2011/11 EDSFair(11/16,17,18@パシフィコ横浜)で技術紹介
2012/3 岡山大学で開催された電子情報通信学会総合大会の基礎・境界ソサイエティのチュートリアル「大学研究室における"実用"アナログCAD開発のすすめ」で、「 小規模企業と大学の共同開発を支援するWebベースアナログ回路設計統合環境」講演
2012/3 3月29,30日に横須賀で開催された電気学会電子回路研究会で「ALBユーザによる回路最適化プログラムの開発とALBへの組み込み」発表
2012/7 ALB/ALTA v1.46リリース
- シミュレーションプラン(柔軟なスイープ解析)の作成を容易化
- Linux 64bit版のサポート
2012/10 10月4日に熊本大学で開催される電気学会電子回路研究会において「最適化機能などをコンパクトに具備したアナログ回路設計環境」発表
2013/4 Chefを使い、ALBのインストールがわずか13分でできるようになりました
2013/4 ALB v1.49uリリース
- SPICEモデル変換の完成度が向上
- Chefを流用したPDK自動検証
- アプリケーションノートの配布開始
2013/5 ALB・ALTAサポートページ(非公開)を開設
2013/7 ALB v1.50r リリース
- Cadenceから読み込んだカルキュレータの式をポストプロセスに使える
- SPICEネットを比較する(例えばSpectreのネットと、LTspiceのネット)
- 素子数を素子タイプ別にカウントする(評価版)
- HOME画面でプロジェクトと、添付ファイル/ピクチャの一覧を表示できる
- 添付ファイル/ピクチャにタグをつけることができる
- ドキュメント画面とデザイン画面の切り替え設定を閲覧者側で設定できる
- 専用のサポートページがある場合、HOMEページにリンクを表示する
2013/10 10/3に奈良東大寺で開催された電気学会電子回路研究会で「アナログ技術にフォーカスしたIC化設計のエコシステムをめざした回路設計CADの一課題」を発表
2013/10 ALB v1.51rリリース
- ADSアシスタント、Matlab/SimulinkとVerilogAMSの取り込み、Verilog-Aモデル開発環境
- ドキュメントエディタのバージョンアップなどにより、設計文書作成機能を改良
2014/1 ALB/ALTA v1.52リリース
- ALTAにアイコン導入
- ALTAに回路比較のGUI
- Simulink assistantとXcos assistant
- オンラインヘルプのアップデート
2014/3 3/8神奈川大学で開催された電気学会電子回路研究会で「オープンソースのシステム解析ソフトを適用する アナログ回路設計支援CADの一提案」発表
2014/3 ALB/ALTA v1.52sリリース
- プロジェクト名称の日本語表示
- 実測データの取り込み
2014/3 オープンソースのシステム解析ソフト(Scilab/Xcos) を適用するアナログ回路設計支援CAD を発表
Matlabと同等の機能を有するオープンソースのソフトウェアであるScilab(およびSimulinkと同様にブロック線図をシミュレーションできるXcos)を電子回路設計に適用した実例と、ALB/ALTAへの組み込みについてまとめました
2015/7 設計民主化(MakeLSI:)に向けた ALB/ALTAの改良
MakeLSIの第1回試作に参加し、北九州の2umのCMOSプロセスを使って、ベンダーツールを使わずに、一般の人でも使えるオープンソースやフリーツールを使って設計しました。弊社は仲間とともにオールアナログのギターエフェクタを試作しました。
2016/3 設計資産を活かすためのLSI設計支援システム
ALB/ALTAは、設計情報を共有し再利用するための仕組みを実現し、アナログLSI設計環境を低価格に提供する。以下を改良した。
(1) 回路図エントリーツールとして、LTspiceの他にオープンソースのQUCSを使える
(2) Github(およびGitlab)と連繫し設計データの共有を容易化
(3) 測定システムをALTAから制御し、測定データの管理をALBで行う
2018/1 LSI設計拡大のためのミニマルEDA構想
小規模LSI製品の新産業の中核となるミニマルファブでは 最短3日間のLSIパイロット生産を目指しています。 これを可能とするためにミニマルEDAは、ALB/ALTAにより設計データを一元管理し、さまざまな設計ツールの連携を容易にします。またこれまでにLSI開発に携わっていないエンジニアにも使いやすい環境を提供するために、オープンソースソフトウェアとフリーツールを独自のものと組み合わせることにより、大幅に低コストなLSI開発を可能にします 。
2018/11 ミニマルEDAではJupyter Notebookを使って 設計しながら文書を作成できる
アナログやミックスシグナル回路の設計は、専用のシステム(Cadence社のVirtuosoなど)上で開発し、設計ドキュメントは、Microsoft Officeなどを使って作成するのが一般的ですが、開発者にとって負担の多い作業です。この提案では、JupyterNotebookを採用し、その上に対話的な設計環境を構築することで設計作業を行いながら、同時に設計ドキュメントの作成を可能とします 。
2019/3 評価と再設計のためのフレームワーク検討と Jupyter Notebook利用容易化
JupyterNotebookの適用範囲を広げプロセスの変更が回路特性に及ぼす影響の解析などを行う際の適用を検討しました。具体的には、プロセス条件のような外部変数をSPICEモデルパラメータに変換する変換器(Model Activatorと呼んでます)をALTA上に開発し、Jupyter Notebookから利用できるようにしました。
2019/12 アナログIP共有のためのOSS活用
IPの共有と再利用は、ミニマルFabで可能な少量のLSI開発に不可欠ですが、IP開発ツールがOSS(オープンソースソフトウェア)である必要があることを設計例とともに示しました。ミニマルEDAは、回路設計のQUCS-S / XYCEを、レイアウト設計のKLayoutを含むオープンソースEDAツールを利用することにより、IPの再利用を促進します。
2020/6 ミニマルファブにMinimalEDAを実適用
ミニマルEDAをミニマルファブ(東京三鷹の横河本社にある横河ミニマルアプリ―ケーションラボ)での開発に適用し、そのために専用のPDKを開発しました。PMOS素子と拡散抵抗のみを使ったLSI開発しかできませんが、実質3日で開発することができました。開発期間の短いミニマルファブの利点を活かすには、ミニマルEDAの整備が不可欠です 。
2020/10 オープンソースEDAを使ったIP開発検討
ミニマルEDAでは、回路設計に広く使われている無料ソフトであるLTspiceを利用できますが、オープンソースのQUCS-Sに加えて、Xschem およびEEschemaをサポートします。異なる回路設計ツール間でも設計データを共有できるよう、回路データを、相互に変換できる仕組みを作りました 。
2020/12 LSI初心者のためのPMOSミニマル設計
差動増幅器などのアナログ回路を例に、LSI回路・レイアウト設計のニーズのある人は、誰でもLSI化に取り組むことができることを示しました。またPMOSプロセスを使ったLSI設計教育のための取り組みを紹介しました。
2021/3 アナログIPをオープンハードウェアとして公開
オープンソースEDAを使ったローコストな設計環境を使用して、AB級アンプ、サーマルシャットダウン回路、バンドギャップ電源、オペアンプなどの回路・レイアウトIPを開発しました 。
2021/7 ミニマルSOI CMOS試行シャトルのご案内 をはじめました
ミニマルファブ推進機構のニューズにも案内がでました。
2022/1 電気学会電子回路研究会で「SOI CMOSの相乗り試作」について発表しました
ミニマルファブのSOI CMOSプロセスを使ったLSI設計のためのミニマルEDAとPDKを紹介し、2021年12月に試作したシャトル試行の内容の概略を述べます。ミニマルファブは、多品種変量のLSIを開発するための新しい生産システムですが、産みの苦しみとも言える厳しいフェーズを迎えています。
2022/1 オープンソースEDA講演会(第1回)をオンライン開催
「オープンソースEDAを使ったオープンハードウェア設計事例」というタイトルで、LSI設計の民主化を推進するMakeLSIプロジェクトや、変量多品種生産をめざすミニマルファブでのオープンソースEDAを使ったアナログLSI設計事例を紹介しました。
2022/1 オープンソースEDA supporters(Discord)への招待
福岡ISTに立ち上げたEDAサーバや、ミニマルEDAサーバを共通の場として、オープンソースEDAについて情報交換する目的で、Discord(Slackの同様のSNS)サーバを立ち上げました。
2022/9 多品種少量生産LSI開発のためのオープンな PDK開発手法
OpenPDK方式と名付けたオープンな PDK開発手法を発表しました。PDKを開発する企業ではあたりまえの技術かもしれませんが、PDK関連の技術はNDAによって門外不出なので同種の発表はないと思われます。Open PDK方式によりプロセスポーティングが容易になり、IPの流通と再利用を促進できます(高付加価値の少量多品種品の開発に不可欠です)。OpenPDK方式は、NDAを要求する(国内の)ファブのPDK開発にも適用できます。
2022/10 SASIMI2022(10/24,25)@弘前でOpenPDK方式について発表
国内で開催された国際学会でOpenPDK方式を発表しました。
2022/11 AVIC2022(10/31-11/2)@広島でミニマルファブ用PDK開発について発表
国内で開催された国際学会で、内容はOpenPDK方式のミニマルファブ用PDKへの適用がメインです。
2022/11 DSF2022でオープンソースEDAとOpenPDK方式について講演
電気学会電子回路研究会、ICDワークショップ、SASIMI2022、AVIC2022と学会で、立て続けにOpenPDK方式によるPDK開発を紹介してきましたが、今回は、学会以外の主に企業の人向けの講演でした。
2023/3 電子情報通信学会のオープンハードウェアのシンポジウムで講演
内容は、オープンハードウェアの基礎となるPDKオープン化の取り組み です。
2023/5 オープンソースEDAフォーラムを開催
オープンソースEDA講演会第1回、第2回は、コロナ禍の最中のためリモート開催でしたが、6月26日(月)に、福岡ISTさんに場所を提供いただいてハイブリッド開催しました。名称をフォーラムに変え、一方的な講演会ではなく討論の場となることを目指します。現地では、意見交換会(懇親会)も行い、コロナ禍のためできなかった直接対話を再開し、より活発に議論できるようにしました。ロジックリサーチ社が主宰し、事務局を務めました。
2023/11 セミコンジャパン2023に向けたミニマルファブ設計コンテスト開催
ミニマルファブでCMOS集積回路を実現するためのPDK(Process Design Kit)をオープンソースで公開しました。
https://github.com/mineda-support/ICPS2023_5
ミニマルファブ推進機構、ロジックリサーチ社、アナジックスで協力して、ミニマルファブを使った初めての設計コンテストを、セミコンジャパン2023に合わせて開催しました。
2023/12 第4回OSEDAフォーラムのLTスライドを公開
オープンソースEDA研究会( https://www.oseda-silicon.org )(会長:九大松永先生)が発足し、幹事としてOSEDAフォーラムを主催しました。LT(Lightning Talk=5分程度の短い発表)で、Open Source Silicon GardenerのオープンPDK方式によるPDK整備 という発表をしました。
2023/12 セミコンジャパン2023でOpen PDKトークショー
タイトルは「ミニマルファブよもやま話とOpen PDK」。スライドはhttps://keycloak.ist.or.jp:48088/f/5a0e870077234998aa17/ です。
2024/3 “お手本”を活かすオープンソースシリコン調理法の開発
公開された書籍の回路をベースにレイアウト設計を行い実際に試作し、その情報を”お手本”として公開する試みを行いました。
2024/6 お手本ベースのアナログIP開発について各所で講演しました
2024/7 「良い手本があればアナログIP開発は容易になる」を公開
2024年7月11日に福岡でハイブリッド開催された、第5回オープンソースEDAフォーラムでの、ライトニングトーク「LT10:良い手本があればアナログIP開発は容易になるか?」のスライドと録画を公開しました。少量多品種LSI開発のために、オープンな開発ができるようになれば、料理の世界のように参加者が増え、よいお手本が盛んに作られるのではないかという楽観的な見通しのもと、その一助となるべく、よい”お手本”作りを目指してますが、まだ開発途上にあります。
2024/7 2024/7/26の電子回路研究会発表スライドとWHITE PAPERを公開します
今回の研究会は、国際協働がテーマで外国人も参加したため、急遽発表を英語で行いました。
White Paperは良い手本があればアナログIP開発は容易になる です。
2024/10 Ceatec(10/15-18@幕張メッセ)のトークショーに登壇
ミニマルファブはこれまでセミコンジャパンに出展してきましたが今回からCaetecに場所を変えました。これにあわせて、ミニマルファブ設計コンテスト(第2回)を実施しました。
2024/12 第6回オープンソースEDAフォーラムを12/11に開催しました
ようやく 懇親会のLightning Talkは時間無制限(?)なので「少量多品種LSIのための設計民主化」というタイトルで話をさせていただきました。https://app.box.com/s/p6yjdnps3kwtznxadkqdfccenbv19oej/file/1723084960717
オープンソースEDA研究会の体裁がすこしずつ整い、ホームページが出来てます。
https://www.oseda-silicon.org/%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B
2025/1 ASP-DAC2025の発表スライドを公開
2025/1/23にお台場の未来館で開催された、Integrated Circuit Design Methodologies using Open Source and Artificial Intelligenceというセッションに招待され、「 Analog Design Democratization for Small Volume LSI Fabrication」というタイトルで講演しました。少量多品種のLSI開発には、設計IPの共有と再利用のためには、オープンソースEDAで使えるNDA不要のPDKが必要、国内のレガシーファブやミニマルファブを活用したシャトルサービスのため、Open PDK方式によるPDK開発を行っていること、オープンソースのハードウェアIP(シリコン)のライブラリ開発の現状、IP開発と再利用のためのツールALTA2を紹介しました。
2025/3 アナログIPのポーティング事例を発表
2025/3/11に芝浦工大で開催された電気学会電子回路研究会で、「オープンソース・アナログIPのプロセスポーティング事例」というタイトルで発表しました。White Paperは、オープンソース・アナログIPのプロセスポーティング事例です。明治大学の卒研生の西川君とマレーシアからの留学生のシャキラさんと共同研究の成果をまとめたものです。オープンソースシリコンIPの公開事例はまだ少なく、さらに異なるファブでもLSIを製造できるようにするためにプロセスポーティングの情報まで公開した事例ははじめてかも知れません。
2025/5 オープンソースシリコンのためのアナログLSI開発プラットフォーム(ALTA2)を開発しました
以前開発したALB/ALTAは、ベースとなるオープンソースのバージョンアップや盛衰に追いつけず新規開発は中止しました。ALTA2は、スタンドアローンのアプリであるALTAとは異なり、Webベースで動作するものです。特徴を以下にまとめます。現在はアルファバージョンです。
Webブラウザーベースのシミュレーション支援ツール
設計情報作成ツールとしてJupyter Notebookを代替する
Node.js(サーバ側のJavaScript処理系)を使用
Sveltekit Javascript Framework採用により使いやすさを追求
ローカルPCのXschem/NgspiceとLTspiceをサポート
拡張されたスイープ解析(パラメトリック解析)
性能評価の計算式の定義と、グラフ作成が可能
設計フローを扱えるよう改良を検討中
Githubでオープンソース公開