多品種少量生産LSI開発のためのオープンな PDK開発手法

Posted at 2022/9/39 23:36:00

OpenPDK方式でPDKを開発すれば、例えばOpenRule1um, MinimalFab SOI CMOS, Skywater 130nmで同じ’"look and feel"のPCellを使うことができます。したがって(問題はいろいろあるでしょうが)、プロセスポーティングが容易になり、IPの流通と再利用を促進できます(高付加価値の少量多品種品の開発に不可欠です)。OpenPDK方式は、NDAを要求する(国内の)ファブのPDK開発にも適用でき、OpenPDK方式が基本的にオープンソースであることから、PDKの品質向上と開発リソースの削減を期待できます。OpenPDK方式を採用するファブが増えれば、我々利用者にとって、ファブ選択の自由度が大きくなります。Skywater130nm PDKはオープンソースで公開されNDA不要であるのはすばらしいですが、実は、Skywaterのファブでしか製造することができず、我々(私?)の期待に応えるものではありません。

このWhite Paperでは、Minimal FabとPTS06(フェニテック0.6umプロセス)との相互ポーティングと、PTS06からSkywater 130nmプロセスへのポーティング例を示し、OpenPDK方式を採用すればプロセスポーティングが容易になることを示します。