オープンソースのKLayoutに注目してます


KLayoutは、オープンソースのLSI用レイアウトツールです(https://www.klayout.de)。GDSビューワとして知られてますが、実はエディタとしてもちゃんと使えます。LVS(接続検証)のためのネットリスト抽出機能が無いのが玉にキズだったのですが、FSiC2019で開発中との発表があり、期待が膨らんでます。LSI開発の民主化を進めるMakeLSI:プロジェクトのスラップブックに記事を書きましたので、興味のある方はぜひ見てください:

https://scrapbox.io/makelsi/KLayoutを使ったLSI設計

アナジックスが目指しているのはミニマルファブに代表されるような少量多品種生産設備を使ったLSI設計の民主化です。そのためには、設計IP(LSIの中の部品ですね)が流通しなくては困ります(今どきIPを開発できる人はまれですが、LSI開発にIPは不可欠です)。MakeLSI:で開発するNDA(機密保持契約)不要なOpenRule1um設計ルールを使ったIPであれば流通可能ですが、設計ツール特有の有料機能を使ったのでは民主化はできません。たとえばKLayoutのPCellを使えば、誰でも再利用可能なハードウェアIPを開発し、流用することができます。オープンハードウェアの開発にお金が回るようになり、より多くの皆さんが楽しく学びながらLSI開発の出来る日を夢見ませんか。