TJCAS2019でミニマルEDAのアナログIP再利用につきポスタ発表しました

Post date: 2019/8/22 16:00

2019年8月20,21日に日光で開催された、TJCAS(台湾日本回路とシステム会議)で、ミニマルEDAにおけるアナログIP再利用のための取り組みについて発表しました。発表に使用したポスタと、英語説明文を公開します。

ミニマルファブは高付加価値のLSIの少量生産を可能にしますが、そのためのEDAはローコストであることはもちろん、特にアナログIPの共有化・再利用をサポートする必要があります。しかしそれには、(1)現在オープンなIPライブラリは存在しないため、新規に開発しなくてはならないが(2)高度なアナログIPを開発できる人は限られる(3)IPを設計するだけでなく、ほかの人が再利用できるようにするには文書化が必要だが、この負担が大きい(4)IP再利用を可能にするには、オープンソースのツールを選定する必要があるなどの課題があります。ミニマルEDAでは解決策として、JupyterNotebookの回路設計への適用と、オープンソースのレイアウトツールであるKLayoutのPCell (Parameterized Cell)の活用を提案します。金沢大秋田先生の推進するMakeLSI:プロジェクトで開発されたOpenRule1um設計ルールを利用することで、NDA(秘密保持契約)に拘束されないIP開発が可能です。MakeLSI:メンバーには、ミニマルEDAを利用できるサーバを無料で開放していますので、IP開発のコラボレーションに参加しませんか?フェニテック0.6umCMOSプロセスを使った試作のチャンスは9月です。