オープンソースEDAを使ったIP共有の検討

Posted at 2020/10/8 22:17:00

IPの共有と再利用は、少量多品種のLSI開発を目的とするミニマルファブに不可欠です。IPを流通可能(オープンハードウェア)にするには、オープンソースの設計ツール(EDA)の利用が望ましいです。ミニマルEDAでは、回路設計に広く使われている無料ソフトであるLTspiceを利用できますが、オープンソースのQUCS-Sに加えて、Xschem およびEEschemaをサポートします。異なる回路設計ツール間でも設計データを共有できるよう、回路データを、相互に変換できる仕組みを作りました。今後、回路図シンボルを統一することにより、回路設計データの共有と再利用を促進します。  

アナログ回路IPにはドキュメントが不可欠です。横河ミニマルアプリケーションラボで試作可能なPMOSプロセス向けに、IP回路のドキュメントをオープンソースのJupyter Notebook上に開発中ですので紹介します。