東京理科大名誉教授関根慶太郎先生がお亡くなりになりました

Post date: 2012/10/18 4:17:29

電気学会に”高度化アナログ電子回路の高能率化設計技術調査専門委員会”という長い名称の委員会があります、筆者の本業(?)はその幹事でした。1999年にアナログIPの活用によるアナログLSI設計の高効率化の調査検討等を目的に発足した委員会ですが、発足以来、関根先生が委員長に就任され、筆者は東京理科大の兵庫先生とともに10年以上委員会の幹事を務めさせていただきました。アナログ回路設計は職人芸によるところが多いといわれますが、それでも情報を蓄積し共有し活用することが必要だと軽井沢ワークショップでさわいでいた私のようなものの意見をとりあげ、調査専門委員会という有識者の集まる場をつくってくださいました。そこで先生を慕う多くの方々の知己を得て意見交換をさせていただきました。その間、筆者は2回転職し2009年にこの会社を立ち上げました。先生との出会いがなければ今の自分はなかったように思いますが、先生のご指導をいただいたという意味ではありません。しかし暖かく、時にはきびしく見守っていただいたと思います。こんなに早くお亡くなりになるのなら(76歳は早過ぎます)もっといろいろお聞きしておけば良かったと悔やみますが、先生ならこう仰っただろうと自問自答したり仲間の皆さんと先生を思い出しながら対話していきたいと思います。ニュースに書くべきか悩みましたが、以上、筆者と先生の限られたご縁について書かせていただきました。

先生のご冥福をお祈りいたします。