3/5,6にWeb開催される電気学会電子回路研究会で「アナログIPをオープンハードウェアとして開発する試み」と題して発表します

Posted at 2021/2/7 23:00

3/5,6にWeb開催される電気学会電子回路研究会で「アナログIPをオープンハードウェアとして開発する試み」と題して発表します。

https://www.ieej-ect.org/ect/ectp/2021/p21-03-05.html

今回の発表者は私ではなく、卒業研究でミニマルEDAを活用してくれた明治大学B4の学生さんです。高付加価値の少量多品種LSIを開発する際、基本的な回路がオープンハードウェアとして公開されていれば、それらを利用することにより、より付加価値の高い開発にリソースを集中できます。オープンソースEDAを使ったローコストな設計環境を使用して、AB級アンプ、サーマルシャットダウン、バンドギャップ電源、オペアンプなどのIPを開発しました。この発表では、オープンハードウェアとして公開する上での工夫や課題について述べます。回路設計は主にLTspiceを使用しましたが、公開する際の回路図は、オープンソースのEEschemaに対応します。また、前回の発表まではEEschemaをJupyter Notebook上で使うことは難しいと報告してきましたが、今回それを可能にしました。レイアウトは、オープンソースのKLayoutを使用しました。PCell、DRC、LVSを活用することにより、回路設計の知識さえあれば学部の学生さんでもレイアウトの作成は容易です。LSI回路・レイアウト設計のニーズのある人は、誰でもLSI化に取り組むことができることを示す予定です。