Posted at 12/14 16:20:00
松江で開催されるAVIC2025で発表した、オープンソースシリコンの開発環境ALTA2
少量多品種LSI開発には、誰でも容易にLSIを開発できるシャトルサービスと、オープンソースで開発されたIP部品(オープンソースシリコン)が必要です。PDK整備の遅れがネックなので、国内のレガシーファブやMinimal Fabのために、Open PDK方式を用いたPDKを開発しています。
Open PDK方式で開発されたPDKの間では、IPのプロセスポーティングは容易になります。しかし、アナログIPでは、仕様に合わせて回路のパラメータをトレードオフを考慮しながら調整する必要があります。そこで、その作業を楽にし、また将来的にその作業結果を設計資料として公開できるように、アナログLSI設計環境(ALTA2)を開発しました。
良いお手本があれば、LSI開発は容易になるので、ALTA2の活用事例として、Camenzind氏の書籍をベースとするお手本の整備を進めています。
発表に使用したスライドです:
https://www.dropbox.com/scl/fi/cpnopgyzhudrbxeina817/AnalogOpenSourceSiliconPlatform_v0.1.pdf?rlkey=fu5jowib04cb2im03nvm4dygr&dl=0
この発表をベースにWhite Paper オープンソースシリコンの開発とポーティングのためのアナログLSI設計プラットフォーム を作成しました。